Ifo経済研究所は6日、ドイツの今年の国内総生産(GDP)成長率が1.9%になるとの見通しを明らかにした。6月時点の1.8%との予測から0.1ポイント上方修正した。2019年の成長率見通しも0.1ポイント引き上げ1.9%としている。
Ifoは、ドイツ連邦統計庁が発表した上半期(1~6月)の各種数値が上方修正の一つの理由だと説明。雇用拡大と大幅な賃金上昇によって後押しされている個人消費が、今年と来年のドイツ経済の主なけん引役になると指摘した。
労働市場については、今年の就業者数は4,487万2,000人に増え、来年はこれが4,536万1,000人に達すると予想。失業率は今年に5.2%、来年に4.9%にそれぞれ改善するとみる。インフレ率は、今年は1.8%と2017年の水準を維持し、来年は2.1%に加速すると予想する。
財政収支については、今年の黒字額は455億ユーロに達し、来年は372億ユーロとなると予測。経常黒字は今年が2,685億ユーロ、来年には2,775億ユーロになると予想している。
なお、欧州委員会は夏季経済見通しの中で、今年のドイツのGDP成長率が1.9%になるとし、春季予測の2.3%から大きく引き下げた。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。