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カーニー総裁、任期延長も 後継者選びの難航予想で=中銀

英中銀イングランド銀行のマーク・カーニー総裁が任期を延長する可能性が浮上している。従来の任期である2019年6月末から1年延長する方向で、財務省と協議しているという。背景には、英国の欧州連合(EU)離脱後の見通しが立たない中、後継者選びの難航が予想されることがあるようだ。同氏は4日、下院の財務委員会でこの問題について説明を求められる見通し。BBC電子版が伝えた。

財務省は、ブレグジット後の見通しが立つまで後継者の人選を先延ばししたい意向。また、先行き不透明な中で金融市場に安心感を与えるためにも、カーニー氏をできるだけ長く引き留めようとしており、同氏も任期延長に前向きだという。

カナダ人のカーニー氏は外国籍を持つ初のイングランド銀総裁として2013年7月に就任。任期は通常8年だが、同氏は個人・家庭の事情を理由に5年とし、残りの3年はオプションとして引き受けた。ただ2016年にはブレグジットの決定を受け、2019年3月の離脱を見届けるため、任期を2019年6月末まで1年延長することを決めていた。

同氏は就任直後から「フォワードガイダンス(時間軸政策)」を導入するなど新風を吹き込み、英経済が金融危機から立ち直る中、2度の金利引き上げを行ってきた。ただ、英国のEU離脱が経済に及ぼす悪影響を繰り返し警告したことから、EU離脱派からは「意図的に不安をあおっている」との批判を受け、辞任を求める声も上がっている。[労務]


関連国・地域: 英国
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済雇用・労務政治

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