独エネルギー大手エーオンは8日、第1四半期(1~3月)の純利益が8億8,000万ユーロとなり、前年同期比40%増加したと発表した。小売事業が好調で、市場予想を上回った。
売上高は11%減の93億3,000万ユーロ。部門別に見ると、エネルギー・ネットワーク部門は30%と大きく落ち込んだ。一方、再生可能エネルギー部門は7%、顧客ソリューション部門は3%それぞれ伸びた。
EBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)は全体で12億8,400万ユーロと24%拡大した。特別損益を除いた純利益は38%増の7億2,700万ユーロだった。
同社は通年について、特別損益を除くEBITと純利益がそれぞれ28億~30億ユーロ、13億~15億ユーロになるとの見通しを維持した。
同社は3月、同業RWEとの資産交換で基本合意。エーオンがRWEからイノジー(Innogy)の株式76.8%とイノジーの送配電事業を獲得する一方、RWEはエーオン株16.67%を取得し、エーオンとイノジーの再生可能エネルギー事業を引き受ける。ドイツが脱原発政策に転換して以来、最大規模の業界再編となる格好。これに絡み、エーオンは最大5,000人を整理する見通しだ。[M&A][労務][環境ニュース]
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