欧州経済研究センター(ZEW)は17日、4月のドイツの景気期待指数がマイナス8.2ポイントとなったと発表した。前月から大きく13.3ポイント低下。下げ幅は市場予想を大きく上回った。長期平均(23.5ポイント)を下回っている。
景気期待指数は向こう6カ月間に国内経済が「改善する」と回答した割合から「悪化する」の割合を差し引いて算出する。今回の調査は4月3~16日に、アナリスト210人に見通しを尋ねた。現況指数は87.9ポイントと3月から2.8ポイント悪化した。
ZEWのアヒム・ワンバッハ所長は、米国を巡る世界の貿易摩擦とシリアの現状が今回の大幅な低下の原因と分析。また、ドイツにおける第1四半期(1~3月)の生産と輸出、小売売上高の落ち込みも今後の経済成長にマイナス影響を与えているとした。
なお、ユーロ圏の4月の景気期待指数は1.9ポイントと、前月から11.5ポイント低下。現況指数は1.5ポイント改善し、57.7ポイントだった。
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