ドイツ連邦統計庁は11日、2017年の実質国内総生産(GDP、速報値)が前年比2.2%増加したと発表した。2015年の1.7%、2016年の1.9%から伸びが加速し、2011年以降で最高を記録。過去10年間の平均である1.3%も上回っており、独経済の力強さをあらためて示した。
支出項目別では、家計最終消費支出が2%増加。政府最終消費支出は1.4%拡大したが、2016年の3.7%増から大きく減速した。投資を示す総固定資本形成は3%増えた。輸出の伸びは4.7%と輸入の5.2%を下回ったものの、輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.2ポイント押し上げた。
GDPは季節要因・稼働日数調整後では2.5%拡大した。
連邦統計庁によると、昨年は公的支出の伸びが例年を下回ったものの、内需は経済成長に大きく貢献。投資も平均以上だった。なお、2017年のGDP改定値と第4四半期(10~12月)の速報値は2月14日に公表される予定。
中銀のドイツ連邦銀行は先に、半期ごとの経済見通しの中で今年のGDP成長率が2.5%になるとの見通しを明らかにした。中期的には景気拡大は成熟状態に達し、成長ペースが鈍化するものの、現状については鉱工業が国外需要に支えられて成長し、企業の投資拡大も続いていると分析している。
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