Ifo経済研究所は25日、7月のドイツの企業景況感指数(2005年=100、季節調整済み)が116ポイントになったと発表した。過去最高水準に達した前月からさらに0.8ポイント上昇し、1991年の統計開始以来の最高記録を更新した。市場は低下を予想していた。
Ifoは毎月、国内の約7,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。7月は現況指数が125.4ポイントと前月から1.2ポイント上昇。期待指数も0.5ポイント伸び、107.3ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は3.3ポイント上昇し、過去最高を記録。現況指数はかつて無いほどの高水準を示し、期待指数も大きく上向いた。設備稼働率は86.7%と0.7ポイント伸びている。
卸売りは0.5ポイント上昇。現況指数が過去最高水準となった前月から低下した一方、期待指数が引き続き伸びた。小売りは現状指数が落ち込み、期待指数も後退したため、大きく5ポイント低下した。建設は1.6ポイント上昇し、過去最高を記録。現状指数と期待指数が共に好調だった。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は、企業景況感が3カ月連続で過去最高を更新していることから、「独経済は全速力で前進している」とコメントした。
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