フランスで北アフリカ系の求職者らがなお差別的な扱いを受けている。労働・雇用・職業教育・労使対話省の委託を受けたコンサルタント会社の覆面調査を元に、AFP通信が12日伝えた。
調査は4~7月に、6都市の従業員が1,000人を超える大企業40社を対象に実施。各社の求人広告合わせて1,500件全てに2人ずつ応募する形を取った。送付する2通の履歴書の1通には一般的なフランス人の名前、もう1通には北アフリカ系の名前を記し、両方に同様の学歴、経歴、資格を記載した。
こうして企業の反応の違いを調べたところ、程度の差はあれ40社のうち12社は北アフリカ系の応募者に差別的対応を示した。フランス人名の応募者の47%は面接の約束を取り付けたものの、北アフリカ系の名前で面接まで進んだのは36%止まりだった。ただ71%の企業については、こうした出自による扱いの差はみられないという。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。