2016年の欧州は、難民問題や排ガス不正問題が尾を引く中、反グローバル化の波が押し寄せた。なおも相次ぐテロへの恐怖も重なり、各国でポピュリズムが台頭。ポーランドやハンガリーをはじめとする欧州連合(EU)加盟国のほか、トルコが強権政治を推し進めた。だが欧州統合のほころびは、意外にも保守党が単独政権を握る英国で顕在化。事前の世論調査こそ拮抗(きっこう)していたものの、同国民が最終的にEU離脱の道を選んだことは世界に衝撃を与えた。これにトランプ候補の米大統領選勝利やイタリアの改憲否決が追い打ちをかけ、政治・経済の先行きは全く不透明に。2017年はフランス大統領・議会選挙、ドイツやオランダの総選挙など政治イベントが目白押しだが、これらの結果次第ではEU崩壊が現実化する恐れもある。
【第1位】英国のEU離脱が決定、世界に激震
【第2位】テロの脅威が再び欧州襲う
【第3位】欧州自動車メーカー、デジタル化の動き加速
【第4位】メルケル独首相が窮地に
【第5位】欧州中銀とイングランド銀、共に利下げ
【第6位】トルコ、クーデター未遂とテロで混乱
【第7位】今年も大型買収相次ぐ=日中勢が活躍
【第8位】レンツィ伊首相、国民投票否決で辞任
【第9位】スペインのラホイ首相、政権樹立で混迷
【第10位】フランスで労働市場改革法が成立
【番外編】イタリア中部で大規模地震相次ぐ
【番外編】ロンドンにイスラム教徒の市長誕生
【番外編】ソーラー・インパルス、世界一周を達成
【番外編】「パナマ文書」問題、欧州にも飛び火
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