バイエルン州で4日、州民投票が行われ、 レストランやビアホール、飲食店での喫煙を全面的に禁止する、国内で最も厳しい禁煙法が採択された。8月1日から施行される。同州都ミュンヘンで毎年秋に開催される世界的なビール祭り「オクトーバーフェスト」では今年に限り特例措置が適用され、違反しても罰金は課されない。
これまでの禁煙法は、学校や駅構内、公共の場、飲食店での喫煙を禁止する一方、喫煙コーナー、祭りのテント、店舗面積が75平米以下の小規模バーなどでの喫煙は認める例外措置が設けられていた。今回の投票では、39%が現行法の継続を支持したが、61%は例外を認めない全面禁煙に賛成票を投じた。
同州の飲食店団体やたばこ産業会などは、投票率が37.7%と低かったことを挙げ、「今回の決定は民意ではない」と反発する一方、全面禁煙法を推進してきた同州野党の社会民主党(SPD)は、「ノルトライン・ウェストファーレン州、ベルリン市にとってはモデルケースになるはず」と今後の同法の全国展開にも自信を見せている。
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