英政府統計局(ONS)は6月30日、第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP、改定値)が前期比0.7%拡大したと発表した。速報値から変化はなく、伸びは前期の0.1%から加速した。英経済の原動力であるサービス業や鉱工業が好調だった。
産業別に見ると、サービス業は0.7%拡大。前期の0.1%から伸びが加速した。うち自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は1.8%増加。流通・ホテル・レストランは1.1%、ビジネスサービス・金融は0.4%それぞれ増えた。
鉱工業は1.3%拡大。うち水道・下水・廃棄物処理は4%増加。電気・ガス・蒸気・空調供給は2.5%、製造業は1.1%それぞれ増えた。一方、採鉱・採石は0.5%縮小している。
農林水産業は0.5%拡大。建設業は0.3%のプラスだった。
支出項目別では、投資を示す総固定資本形成は2%拡大。家計最終消費支出は0.4%伸びた。半面、政府最終消費支出は0.4%減っている。
貿易は輸出が3.3%、輸入は2%それぞれ拡大した。輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.3ポイント押し上げた。
GDPは前年同期比では1.3%増加。伸びは前期の1.5%から減速した。
中銀イングランド銀行は6月、第2四半期のGDPが0.3%前後拡大するとの見通しを示している。
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