ドイツのメルツ内閣は24日、2025年度予算案を決定した。過去最大となる総額1,150億ユーロ超の公共投資を計画。通常予算の歳出は5,030億ユーロと前年比6.1%増加する。防衛予算を段階的に拡大し、29年には国内総生産(GDP)比3.5%とする方針も決まった。予算は議会の夏の休会期間後、9月に成立する見通し。
歳入は4,212億ユーロで、うち税収は3,868億ユーロ。借入金は818億ユーロと、24年度の333億ユーロから大幅に拡大している。
公共投資額は24年度比55%増加しており、鉄道インフラ整備やデジタル化、手頃な価格の住宅の供給などに重点的に振り向ける。通常予算からの歳出は627億ユーロ。通常予算とは別枠で債務規制の対象外の「インフラと気候中立のための特別基金」から272億ユーロ、「気候変革基金」から257億ユーロを充てる。
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