中銀のドイツ連邦銀行のヨアヒム・ナーゲル総裁は16日、イスラエルとイランの紛争が長期化した場合の経済的リスクに警戒感を示した。原油価格が大幅に上昇する可能性に言及し、ドイツ経済の見通しは「著しく変化する恐れがある」と強調した。
ナーゲル氏はフランクフルトで開催された会合で講演し、ドイツ経済の道のりは、米国の関税政策の影響や、地政学的な不確実性が重しとなって、依然として困難だと述べた。
一方で、メルツ政権の積極財政が経済を下支えすると予想し、「年間で見ると、国内総生産(GDP)がわずかながら拡大する可能性は十分にある」との見方を語った。
ただ、「中東情勢の展開は予測できない」とも話し、紛争の長期化が景気や物価に及ぼすリスクに注意を促した。
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