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英国とEU、英領ジブラルタル巡り合意

英国と欧州連合(EU)は11日、英国のEU離脱を受けた英領ジブラルタルの新たな位置付けについて最終合意したと発表した。スペインとジブラルタルの間での国境検査を不要にし、移動の自由を確保する内容。2016年の国民投票でブレグジットが決まってから続いていた対立と政治的不透明感が、ようやく解消されることになる。

共同声明によると、今後はジブラルタルとスペインの移動ではパスポート検査を撤廃し、代わりにジブラルタルの空港と港で、ジブラルタルとEUがそれぞれ入国審査を行う。

ジブラルタル当局の入国審査はこれまで通りだが、EU側はスペイン当局がシェンゲン圏への入国のためのビザ(査証)確認などを実施。英国はシェンゲン協定に参加していないため、英国国籍保持者はジブラルタルに渡航する際、スペイン当局からパスポートの検査を受けることになる。

英国のスターマー首相とスペインのサンチェス首相はいずれも、今回の合意は「2国間関係の強化に向けた大きな機会になる」と歓迎。英国のラミー外相は、合意は「英国の主権を守り、ジブラルタル経済を支援するもの」になったと述べている。

ジブラルタルは英領だがシェンゲン圏となっている。両地域間の移動は、スペイン国籍保持者とジブラルタルの居住者はそれぞれの当局が発行するIDカードを提示すれば、パスポートなしで国境を通過できる。ただ、今年10月には新たなEUの出入国管理システム(EES)が導入される予定で、混乱が生じるとの懸念が高まっていた。ロイター通信によると、両地域の国境は通勤などで毎日最大1万5,000人が往来する。[EU規制]


関連国・地域: 英国EUスペイン
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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