ドイツがウクライナの長距離兵器生産を支援するとの覚書を、両国の国防相が28日、独ベルリンで締結した。ドイツのメルツ首相は同日、ベルリンを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領との共同記者会見で、「射程距離に制限はなく、ウクライナは自国領土外の標的に対しても攻撃できる」と述べた上で、ロシア領内の軍事目標を狙える長距離兵器を「ウクライナとドイツで生産する」と発言した。
ドイツ国防省は「年内にかなりの数の長距離兵器を生産できるようになる」と述べ、早ければ数週間以内に配備される可能性があると明らかにした。生産する兵器はすでにウクライナ軍に導入されているもので、新たな訓練の必要はない。
ドイツ政府は長距離兵器の製造資金や弾薬供給、ウクライナでの医療機器の生産支援などに、総額50億ユーロを追加拠出する。
ウクライナ国防省は覚書の締結に併せ、ドイツの防衛企業ディール(Diehl)と、防空システムや砲弾の調達契約を結んだ。
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