米国のバンス副大統領は、英国との貿易協定の締結について「可能性は十分ある」との考えを表明した。トランプ大統領は英国に対して友好的で、両国にとって最善の形で合意が結ばれる見込みがあるとしている。バンス氏へのインタビューを元に、英ニュースサイト「アンハード(UnHerd)」が15日伝えた。
英米の当局者は数週間にわたり協議を続けている。当初は人工知能(AI)やテクノロジー分野での協力強化に焦点が当てられていたが、食品を含むその他の商品にも対象が広がる可能性もあるという。バンス氏は「トランプ氏は英国と英王室を本当に愛しており、非常に重要な関係だ」とした上で、「彼(トランプ氏)はビジネスマンであり、(英国内で)多くの重要なビジネス関係を有している」と述べた。
米国が9日に発動した相互関税で、英国には一律10%の基本関税が課された。3日に導入された自動車関税への対応を含め、スターマー首相は報復に慎重な姿勢で、米国との経済協定交渉を加速させる考えを示している。
バンス氏はインタビューの中で、同氏がロシアのウクライナ侵攻を正当化しているとするゼレンスキー氏の発言に対し、「自身は2022年の侵攻以降、ロシアを非難してきた」と反論。双方の戦略的目的を理解するよう努めてきたとしている。
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