ドイツ連邦政府と地方自治体の公共サービス部門の賃金交渉は6日、仲裁委員会が提示した妥協案を受け入れ妥結した。連邦内務省と、労働者側のドイツ官吏同盟(DBB)、統一サービス産業労組ヴェルディ(Verdi)が発表した。賃上げ幅は5.8%となった。
労働協約期間は2025年1月1日から27年3月31日までとした。今年4月1日に3%の賃上げ(月額ベースで110ユーロ以上)を実施し、26年5月1日にさらに2.8%引き上げる。シフト勤務手当は今年7月に、これまでの月40ユーロから100ユーロに、交代手当は月105ユーロから200ユーロにそれぞれ増やす。
有給休暇を27年に1日追加することも盛り込んだ。また、26年から週の労働時間を最大42時間まで自主的に増やすことを可能にした。
賃金交渉の対象者は250万人超に上る。DBBとヴェルディは8%の賃上げ(月額ベースで350ユーロ以上)や、有給休暇の3日増加などを要求し、3回の団体交渉に臨んだが決裂。調停に持ち込むこととなり、仲裁委員会が組織された。仲裁委は3月28日に妥協案を提示していた。
賃金交渉期間中、空港や近距離公共交通機関、保育園、ごみ収集など、さまざまな職場でストライキが相次いだ。[労務]
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