英国のインターネット調査会社ユーガブ(YouGov)の最新世論調査で、スターマー首相の支持率が31%となり、2月半ばの前回調査から5ポイント伸びた。不支持率は5ポイント低下して59%だった。支持率から不支持率を差し引いた純支持率はマイナス28ポイントと、昨年9月以降で最高水準になっている。
調査は3月4~5日に有権者2,147人を対象に行われた。スターマー氏の支持率は、回答者の支持政党を問わず伸びている。ウクライナのゼレンスキー大統領との会談や、ロンドンでウクライナとロシアの停戦案を巡る欧州諸国を中心とする首脳会議(サミット)を主催したことなどが評価されたとみられる。
一方、右派ポピュリズム政党リフォームUK(旧ブレグジット党)のファラージ党首の支持率は26%、不支持率は65%だった。中道左派・自由民主党のデイビー党首は支持率25%に対し、不支持率は31%。保守党のベーデノック党首は支持率19%、不支持率は49%に上る。
米国のトランプ大統領に対しては、80%が支持しないと回答。前回から7ポイント増えた。同氏を支持する人は15%にとどまる。トランプ氏の人気のかげりはリフォームUKの支持者の間でも顕著で、選挙で同党に投票した人のうち53%がトランプ氏に否定的な見方を示した。この割合は、2月半ばの28%から大きく増えている。
これに対し、ゼレンスキー氏に対する英国民の評価は高まっており、支持率は前回の64%から71%に上昇した。
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