英国政府は2月28日、原子力発電の小型モジュール炉(SMR)開発を巡るコンペで、選定プロセスの最終段階に入ったと発表した。原子力開発の監督機関グレート・ブリティッシュ・ニュークリア(GBN)は、今春に結論を出す。最終候補の4社には、日立製作所と米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社であるGE日立ニュークリア・エナジーが残っている。
残りの3社は、英航空エンジン大手ロールス・ロイス、米国のエネルギー技術会社ホルテック・インターナショナル、米国の原子力企業ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニー(WEC)。契約額は数十億ポンド規模になるとみられる。
ミリバンド・エネルギー安全保障・ネットゼロ相は「SMRはクリーンエネルギー大国になるという使命を支援するものだ」とコメント。「エネルギー自給と経済成長を支えるため、新たな原子力技術を後押しする」と続けた。
GBNは2023年7月にSMRのコンペの募集を開始。昨年9月に最終候補4社を発表した。政府は50年までにネットゼロを達成する目標に向けて、SMRの建設計画を推進しており、今年2月には建設規制を緩和すると明らかにしていた。[日本企業の動向]
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