ドイツ連邦統計庁は25日、2024年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP、物価・季節要因・稼働日数調整済みの改定値)が前期比0.2%縮小したと発表した。速報値から変化はなく、第3四半期の0.1%増からマイナスに転じた。自動車や機械など製造業で生産が減少し、輸出も落ち込んだ。
項目別に見ると、投資を示す総固定資本形成は0.4%増え、前期のマイナス0.5%からプラスに転じた。うち建設は1%伸びた半面、設備投資は0.3%縮小している。政府最終消費支出も0.4%拡大したが、前期の1.5%増から伸びは縮小した。家計最終消費支出は0.1%増加した。
輸出は2.2%減少。前期のマイナス1.9%から落ち込みが加速した。一方、輸入は0.5%拡大。第3四半期の0.6%増から伸びは緩和した。輸出から輸入を差し引いた純輸出は1.2%縮小した。
中銀のドイツ連邦銀行は24日に発表した月報で、今年第1四半期(1~3月)のドイツ経済は、若干成長するとの見通しを示している。
国際通貨基金(IMF)は1月、ドイツの今年のGDPについて、前年比0.3%拡大するとの予測を発表している。
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