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消費者の半数、経済先行きを悲観=調査

英国の消費者の約半数が、今後3カ月で景況が悪化すると予測している――。英小売協会(BRC)が20日に公表した調査結果で、こうした実態が明らかになった。景況が上向くと回答した割合は8人に1人にとどまっている。背景には、小売業者の負担増やインフレ再燃への不安感がありそうだ。

BRCが公表した2月の消費者信頼感の詳報では、「経済見通し」は前月から3ポイント悪化し、マイナス37ポイントだった。悪化は5カ月連続。「個人の財政状況」は1月のマイナス4ポイントからマイナス11ポイントへ落ち込んだ。「個人消費」については、小売店対象で前月から4ポイント改善しマイナス5ポイント。全体では横ばいだった。「個人貯蓄」はマイナス3ポイントで横ばいだった。

BRCによると、消費者の経済に対する期待は2024年7月から約40ポイント低下。男女間で大きく差が出ており、女性は男性よりも「経済見通し」で13ポイント、「個人の財政状況」で17ポイントそれぞれ低かった。同協会のヘレン・ディッキンソン会長は、小売業者が国民保険料の事業主負担の引き上げや、10月に導入される予定の梱包税の影響で価格上昇や雇用調整を迫られていると指摘。それが消費者の不安の背景にあるとしている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済

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