ドイツ官吏同盟(DBB)と統一サービス産業労組ヴェルディ(Verdi)は18日、ベルリン近郊ポツダムで、連邦政府職員や地方公務員など、公共サービス部門の賃上げを求める、2回目の団体交渉に臨んだ。雇用主側から具体的な提案は出ず、DBBとヴェルディは3月14日に始まる第3回交渉に向け、全国各地でストライキを実施する構えだ。
団体交渉の対象になる職員は250万人超。DBBとヴェルディは8%の賃上げ(月額ベースで350ユーロ以上)や、有給休暇の3日増加などを要求している。
ヴェルディのフランク・ウェルネケ委員長は声明で、「今後数日もしくは数週間にわたり、ストや抗議活動が続くことになる」と警告した。地方公共交通や保育園、ごみ収集、空港運営など、幅広い分野でサービスが停滞する恐れがある。
■6州の交通機関、21日にスト
ヴェルディは19日、6州の公共交通機関で、21日にストを実行すると発表した。対象州は、バーデン・ビュルテンベルク州、ブレーメン州、ヘッセン州、ニーダーザクセン州、ノルトライン・ウェストファーレン州、ラインラント・プファルツ州。
多くの日系企業が拠点を構える西部デュッセルドルフでも、公共交通機関を運営するラインバーン(Rheinbahn)が、21日午前3時から24時間ストを実施すると明らかにした。地下鉄と路面電車は全て運休し、バスの本数は大幅に削減する。[労務]
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