英国のスターマー首相は13日、ロンドンで中国の王毅外相と面会した。王氏の公式な訪英は10年ぶり。両氏は2国間関係の改善に向け、経済関係を強化する方針を確認した。ロイター通信などが伝えた。
英首相官邸によると、スターマー氏はパウエル首相補佐官(国家安全保障担当)と王氏の会談に立ち寄り、中国と「一貫性と敬意のある関係」を築く意向を表明。その上で「意見が異なる分野については常に率直に話し合う」と述べたという。
中国外務省の発表によると、スターマー氏と王氏は気候変動や人工知能(AI)、再生可能エネルギーなどでの協力についても対話。王氏は1月のリーブス英財務相の訪中に言及し、「中英金融対話は実りある成果を上げた。あらゆるレベルでの交流再開は、両国間の実務的な協力の大きな可能性を示している」と強調した。
また、ラミー外相も王氏と会談し、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢について協議。中国国営新華社通信は、「王氏は香港や台湾などの問題についても、中国の立場を説明した」と伝えている。
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