英国政府は3日、開発途上国の持続可能な開発目標(SDGs)達成を支援するプログラム「MOBILIST」に1億ポンドを拠出すると発表した。これにより、民間投資4億~6億ポンドを誘致できるとみている。外務省管轄のプログラムで、開発途上国などでのSDGs達成に役立つ現地の新興企業や金融商品に資金を提供する。
従来型の国際開発援助と異なり、こうした企業や商品のアンカー投資家となることにより現地やロンドンでの上場を後押しし、民間投資を促す狙いがある。
ドッズ開発担当相はこの日、ロンドン証券取引書(LSE)での演説で同プログラムへの資金拠出を発表。英国の金融サービス企業に対し、グローバルサウスへの投資は「ロンドンの金融街シティーならではの専門知識を生かして未来の経済や技術に投資する機会となる」とアピールした。
MOBILISTでは2024年6月、フィリピンの再生可能エネルギー企業シティコア・リニューアブル・エナジー・カンパニーに990億ポンドを投資して同国での新規株式公開(IPO)を支援。これにより6,370万ポンドの民間投資を誘致することが可能となった。また同年9月にはシンガポールのインフラ融資ファンド「ベイフロント・インフラストラクチャー・キャピタルIV」に400万ポンドを投資し、9,050万ポンドの民間投資の呼び水となった実績がある。[環境ニュース]
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