ドイツ経済・気候保護省は8日、再生可能エネルギーの発電設備容量が、2024年は前年比12%拡大したと発表した。約20ギガワットの増加で、設備容量は約190ギガワットに達した。太陽光発電は法定目標を達成した一方で、風力発電は目標に届かなかった。
太陽光発電の設備容量は16.2ギガワット増加し、計99.3ギガワットとなった。24年の法定目標である88ギガワットを達成した。新たな設備のうち3分の2は建物の屋根や外壁に、残りは太陽光発電用地に設置された。最も新規設置が多かった州は南部バイエルン州で、4ギガワット拡大した。
陸上風力発電の設備容量は2.5ギガワットの増加で、伸びは前年から減速した。総設備容量は63.5ギガワットに増えたが、法定目標の69ギガワットは未達に終わった。ただ、24年に設置許可を受けた陸上風力発電設備は、23年比約90%増の15ギガワットと過去最高で、今後数年間で設備容量は大幅な伸びが見込まれている。
洋上風力発電は昨年、73基が新たに運転を開始し、設備容量は0.7ギガワット拡大した。総設備容量は9.2ギガワットとなった。
バイオマス発電は1年前と同程度の110メガワット拡大。総設備容量は約9ギガワットとなっている。
ハーベック副首相兼経済・気候保護相は、「再生可能エネは、ドイツの発電において主役になりつつある」と述べ、エネルギー転換の進展に自信を示した。連邦ネットワーク庁(BNetzA)によると、24年の総発電量に占める再生可能エネの割合は59%に上昇している。[環境ニュース]
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