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英首相、NHS改革計画発表 アクセス改善で待機者50万人削減

英国のスターマー首相は6日、国家医療制度(NHS)の待機患者削減を目的とした改革計画を発表した。医療機関網を拡大することで、必要な医療をより早く受けられるよう患者に多くの選択肢を提供する。現在の待機患者数は約750万人に上り、うち300万人超は政府が基準とする18週間以内の受診ができていないが、新たな計画により年末までに長期待ちの患者を約50万人削減できるとしている。

具体的には、コミュニティー診断センター(CDC)の診療時間を拡大するほか、新たに14の外科ハブを開設、3拠点を拡張する。これらの措置によって医療ネットワークを拡大し、病院以外での治療を可能にすることで、数百万人分の予約枠増につながるという。

スターマー氏はこの計画について、「治療待ちを終わらせるという約束を実現するものだ」と強調。NHSの改革により、働く人々がより長く健康に豊かな生活を送れるよう成長を促すとしている。BBC電子版によると、医師のリーダーらはこの計画を歓迎しているものの、目標達成に向けて十分な職員が確保できているかどうかについては懸念を示している。

労働党政権はNHSの抜本的改革を表明しており、昨年9月には10カ年計画を策定。NHS創設以降で最大の改革を断行すると明らかにした。経済成長策「プラン・フォー・チェンジ」の優先政策6項目の中でもNHSの待ち時間解消を掲げ、待機患者の92%を18週間以内に受診させることを目指すと発表している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済政治

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