英国のスターマー首相は12月31日、国民向けのビデオ演説で、2025年を「再建の年」にすると述べた。戦後80年を迎えることから当時のアトリー労働党政権になぞらえ、「この国の最大の勝利とそれを成し遂げた最も偉大な世代に思いを致す大切な機会だ」とし、「労働者を守ることが政府の目的、変革計画の目標で、25年にこれを推し進める」と強調した。
スターマー氏は「最低賃金は記録的な額に引き上げられる。外国人犯罪者の送還は20%増加した」と述べ、「国民保険制度(NHS)には250億ポンド以上を投資し、地元の病院の待機リストが削減され始めている」と実績を強調。「国民が前を向き、英国の繁栄を再び信じられるようになるまで、この政府は闘う」と述べた。
シンクタンクのモア・イン・コモンが昨年12月末に発表した調査結果によると、労働党は年末としては戦後最悪の支持率となり、いま総選挙が行われた場合は200議席以上を失う可能性がある。今年5月には複数の自治体で選挙があり、労働党の苦戦が予想されている。
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