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英ヘイグ運輸相が辞任=過去の虚偽通報巡り

英政府は29日、ヘイグ運輸相の辞任を発表した。2013年にヘイグ氏が警察に虚偽の報告をしたことで、有罪判決を受けていたとの報道が28日に出ていた。ヘイグ氏はスターマー首相に宛てた書簡で「この問題が必然的に政府の仕事の遂行を妨げる」と辞意を示した。

スカイニュースによると、ヘイグ氏は保険大手アビバに勤務していた当時、かばんの強盗被害に遭ったとして、社用携帯を含む中身を警察に申告した。同氏は後に、携帯を紛失していないことに気付いたものの報告せず、新しい社用携帯の支給を受けた。元の社用携帯の電源を入れたところ警察に察知され、捜査を受けた結果、14年に有罪判決が言い渡されたという。

ヘイグ氏は書簡で「すぐに職場に知らせるべきで、そうしなかったのは間違いだった」と釈明。一方、スカイニュースは複数の関係者の話として、ヘイグ氏が最新モデルの社用携帯を手に入れるために虚偽の報告をしたと伝えている。有罪判決の記録は規定年数が経ったため取り消され、残っていない。

ヘイグ氏は15年に初当選。20年に労働党の影の内閣に任命され、今年7月に運輸相に就任した。37歳で史上最年少の女性閣僚として、鉄道の再国有化に向けた取り組みなどを進めていた。

スターマー氏も書簡を発表し、「鉄道システムを再び国有化するために大きな前進を成し遂げた。今後も大きく貢献ができると確信している」と述べた。ただ、ヘイグ氏は影の内閣に任命される際、有罪判決を受けた事実をスターマー氏に伝えていたとされ、野党保守党は任命責任を問う構えを見せている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治社会・事件

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