英政府統計局(ONS)は15日、第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.1%拡大したと発表した。伸びは前期の0.5%(改定値)から減速し、市場予想を下回った。建設業は好調だったが、英経済の原動力であるサービス業が伸び悩んだ。
産業別に見ると、サービス業は0.1%増加。伸びは前期の0.6%から減速した。うち流通・ホテル・レストランは0.7%、ビジネスサービス・金融は0.1%それぞれ伸びた。半面、自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は0.4%縮小した。
鉱工業は0.2%減り、前期のマイナス0.3%から若干改善した。うち電気・ガス・蒸気・空調供給は2.7%縮小。水道・下水・廃棄物処理は0.9%減少した。一方、製造業は0.2%伸びた。採鉱・採石は横ばいだった。
農林水産業は1.1%伸び、建設業も0.8%増加した。
GDPは前年同期比では1%拡大。前期の0.7%から伸びが加速した。
中銀イングランド銀行は先に、第4四半期のGDPが1.7%拡大するとの見通しを示している。前回予想の2%増から下方修正した。
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