ドイツ最大の労働組合である金属産業労組IGメタルは4日、金属・電気産業の警告ストライキを継続すると発表し、2週目に突入することになった。雇用主側への圧力をさらに強め、賃上げ交渉で結果を出したい考えだ。11日に北部ハンブルクで予定する第4回交渉で、妥結を目指している。
10月29日に開始した警告ストの参加者は、11月1日までに全国で計21万6,000人に上っている。4日は、自動車大手メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)のベルリン拠点や、総合電機大手シーメンスの鉄道部門シーメンス・モビリティーのミュンヘン拠点など、全国約70の企業で、組合員が業務を離れた。
IGメタルは、金属・電気産業の組合員約400万人を対象に、労働協約期間を12カ月とし、賃金を7%引き上げるよう求めている。しかし雇用主側のこれまでの回答は、労働協約期間を27カ月とし、2025年7月に1.7%、26年7月に追加で1.9%引き上げるとの内容で、労組要求を大幅に下回っている。[労務]
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