英政府は14日、ロンドンで開催した「国際投資サミット」で総額630億ポンドの民間投資を獲得したと発表した。規模としては保守党政権下で開催された昨年の2倍超に上るとして、成果を強調している。
新たに発表された投資は、英アソシエーテッド・ブリティッシュ・ポーツ(ABP)がイングランド東部イミンガム港の貨物ターミナル建設に向けて振り向ける2億ポンドや、インペリアル・カレッジ・ロンドンが先端技術の研究開発(R&D)拠点設立に投じる1億5,000万ポンドなど。総額の630億ポンドには、これに先立ち発表されていた米サイラスワン(CyrusOne)など4社によるデータセンター建設への投資63億ポンドや、英政府が二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)プロジェクトに拠出する217億ポンドなども含まれている。米投資会社ブラックストーンも英国での人工知能(AI)向けデータセンターの建設に向け、100億ポンドを投資すると発表していた。
レイノルズ・ビジネス貿易相は「記録的な投資総額は、英国への信頼感と、産業とイノベーションの安定性を示している」と強調。こうした投資によって全土で約3万8,000人の新規雇用が創出される見込みだとしている。[労務]
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