ドイツ連立与党の一角、緑の党で共同党首を務めるオミット・ノウリポアー氏とリカルダ・ラング氏が25日、そろって辞任すると表明した。9月に実施された旧東独3州の議会選挙で敗北した責任を取るための判断だと説明している。新たな党首は11月中旬に行われる党大会で選出される。
緑の党は、ザクセン州議会選では得票率5.1%で5位。テューリンゲン州とブランデンブルク州では規定の得票率を満たせず州議会入りを逃すなど大敗を喫した。いずれも右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進を受け、支持が落ち込んでいる。
ノウリポアー氏はブランデンブルク州議会選の結果について、「緑の党が過去10年で最も深刻な状況に陥っていることを示している」とコメント。「愛する党の運命を他の人の手に委ねる時が来た」と述べた。ラング氏も「この危機から脱するには新たな顔が必要だ」として身を引く決意を明らかにした。
両氏は2022年1月、前共同党首で現在は閣僚を務めるハーベック副首相兼経済・気候保護相とリントナー財務相の後任として選出された。ハーベック氏は「支持低迷についての責任を共有している」とした上で、「党の立て直しには新たな勢いが必要だ」と強調。党大会では将来に向けたオープンな議論を行うよう呼びかけた。
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