22日投開票の、ドイツ東部ブランデンブルク州の議会選挙は、ショルツ首相率いる社会民主党(SPD)が辛勝した。暫定結果によると、得票率は30.9%。事前調査で勝利が濃厚とみられていた、排外主義的な政策を掲げる右派「ドイツのための選択肢(AfD)」は、得票率29.2%で第2党となった。国政でSPDと連立を組んでいる緑の党と自由民主党(FDP)は、規定の得票率を満たせず、州議会入りを逃した。
ブランデンブルク州は東西ドイツの統一後、一貫してSPDが州首相ポストを維持し、州政府を率いてきた。今回の選挙ではAfDの勢いに押され、地盤の弱体化が報じられていたが、終盤で巻き返した。
旧東独の事実上の支配政党・社会主義統一党(SED)の流れをくむ左派党から分裂した「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」は得票率13.5%で3位と健闘した。中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)は12.1%で4位だった。緑の党は4.1%で5位、BSWに支持者を奪われた左派党は3%で、議席を確保できなかった。FDPの得票率は1%を下回った。
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