英政府は29日、「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」への参加について、今年12月15日までに批准手続きを経て、発効すると発表した。2018年のCPTPP発効以来初の新規加盟で、欧州からの参加は初めてとなる。
英国は21年2月に加盟申請し、同年7月に正式に加盟条約に署名していた。加盟には英政府と少なくとも他の加盟6カ国による批准が必要だが、ペルーが6番目の加盟国として批准した。
英国がCPTPPに参加すれば、ウイスキーや自動車を含む英国からの物品輸出のうち99%で関税が撤廃される。英政府は、国内総生産(GDP)が長期的に約20億ポンド押し上げられると見込んでいる。
CPTPPには日本とオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、メキシコ、ペルー、チリの11カ国が参加。これまでに中国と台湾、エクアドル、コスタリカ、ウルグアイ、ウクライナも加盟を申請している。
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