ドイツ政府報道官は、英国のスターマー首相が28日にベルリンを訪問し、ショルツ首相と会談すると発表した。スターマー氏は首相として初めてドイツを訪れる。7月の総選挙で14年ぶりに政権を奪取した英労働党は、外交方針として欧州連合(EU)との関係修復を掲げている。
ドイツ政府によると、両首脳は2国間関係および外交政策に加え、欧州や経済政策に関する問題について協議する予定。また、移民問題やウクライナへの軍事支援についても議題が及ぶとみられる。
英国で2010年から先の総選挙まで続いた最大野党・保守党の政権下では、国民投票によりEU離脱が決まったが、これが経済の失速を招いた原因の一つと指摘されている。労働党はEU単一市場への再加盟や関税同盟の締結については否定しているが、貿易関係を再構築する方針を掲げており、特に製造業界などからは期待が高まっている。
ラミー外相は就任翌日の7月6日にドイツを訪問し、同国のベーアボック外相と会談。EUで最大の経済規模を誇るドイツを早速訪れることで、関係修復に向けた意思をアピールしていた。
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