英政府統計局(ONS)は15日、第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.6%拡大したと発表した。サービス業が好調で、特にIT(情報技術)産業、法律サービス、科学研究がけん引した。ただ、医療従事者のストライキや6月の悪天候などが影響し、伸びは前期の0.7%(改定値)から減速した。
産業別に見ると、英経済の原動力であるサービス業は0.8%増加。伸びは前期から横ばいだった。うち自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は1.8%拡大。ビジネスサービス・金融は0.8%、流通・ホテル・レストランは0.1%伸びた。
鉱工業は0.1%減り、前期の0.6%増からマイナスに転じた。うち採鉱・採石は0.8%減少。製造業は0.6%縮小した。半面、電気・ガス・蒸気・空調供給は2.5%拡大。水道・下水・廃棄物処理は2.2%増えた。
農林水産業は0.4%増加。建設業は0.1%のマイナスだった。
GDPは前年同期比では0.9%拡大。前期の0.3%から伸びが加速した。
中銀イングランド銀行は先に、第3四半期のGDPが1.5%拡大するとの見通しを示している。前回予想の0.5%増から上方修正した。
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