英政府統計局(ONS)は14日、7月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が133.8ポイントとなり、前年同月比2.2%上昇したと発表した。伸びは前月の2%から今年初めて加速したものの、市場予想を下回っており、英中銀イングランド銀行が年内に追加利下げに踏み切る可能性が高まったとみられている。
全体を大きく押し上げたのは外食・ホテルで4.9%上昇。伸びは前月の6.2%から減速した。娯楽・文化は3.7%、アルコール飲料・たばこは7.3%それぞれ値上がりした。食品・非アルコール飲料は1.5%上がった。半面、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は1.5%低下。家具・住宅設備は1.7%値下がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は3.3%で、伸びは前月の3.5%から減速した。サービス部門のインフレ率は6月の5.7%から5.2%に緩和した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は3.1%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は3.6%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は2.7%上昇している。
CPIは前月比では0.2%低下。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は0.9%下がった。衣料品・履物は1.7%、家具・住宅設備は1.3%それぞれ値下がりした。半面、運輸は0.7%上昇。アルコール飲料・たばこは0.4%値上がりした。
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