英政府は19日、イングランドとウェールズの6月の企業倒産件数(季節要因調整済み)が2,361件に上り、前年同月比17%増加したと発表した。2009年以降で2番目に多い。
内訳を見ると、債権者任意清算(CVL)は16%増の1,866件。法定清算は19%増えて302件だった。管財人の管理下に入る再建型倒産手続きは22%増の170件で、会社任意整理(CVA)は23件と21%増えた。
過去1年間で特に倒産件数が多かったのは、建設と卸売り・小売り、宿泊・飲食サービス、事務サービス、専門技術の5分野だった。
企業倒産件数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中、政府による事業融資プログラムや裁判所命令による清算手続きの一時停止により減少していた。
ロイター通信によると、経営コンサルタントのFRPアドバイザリーは「企業が歴史的なコスト圧力や高金利が続く厳しい状況に直面しているため、倒産水準は再び上昇している」と分析した。
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