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EU、欧州委員長続投で合意 大統領・外相は交代=議会承認へ

欧州連合(EU)は6月27日、ベルギーの首都ブリュッセルで開催した首脳会議で、フォンデアライエン欧州委員長の続投を支持することで合意した。欧州議会の承認を経て正式決定する。ミシェルEU大統領の後任にはポルトガルのコスタ前首相が、EU外相に当たるボレル外交安全保障上級代表の後任にはエストニアのカラス首相が、それぞれ選出されている。

フォンデアライエン氏の任期は10月31日まで。同氏は最大会派の中道右派「欧州人民党(EPP)」に所属し、EPPは今選挙でも議席を伸ばしたため、続投が有力視されていた。2期目として、新たに5年の任期に就く。フォンデアライエン氏は「友人であるコスタ氏、カラス氏とこの瞬間を共有できたことをうれしく思う」とコメントしている。

一方で、イタリアのメローニ首相はフォンデアライエン氏の続投の是非を問う採択を棄権し、コスタ氏とカラス氏の選出には反対したという。メローニ氏はX(旧ツイッター)に、「選挙で国民から示された意見を尊重し、反対を決めた」と説明した。ハンガリーのオルバン首相も、フォンデアライエン氏に反対票を投じたという。

これからトップを務める3人は、いずれも中道・親EU派。フォンデアライエン氏は中道右派、コスタ氏は中道左派、カラス氏はリベラル派とされ、政治的にも地理的にもバランスの取れた人事だとされている。


関連国・地域: EU
関連業種: 雇用・労務政治

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