ドイツのエネルギー企業シーメンス・エナジーは24日、サウジアラビアで進められている火力発電プロジェクトで、総額15億ドル規模の大型契約を受注したと発表した。2カ所のコンバインドサイクル発電所にガスタービンを供給するもので、それぞれ25年間の長期メンテナンス契約も結んでいる。
契約の対象となるのは、西部タイバ(Taiba)で実施する「タイバ2」と、中部カシーム(Qassim)で実施する「カシーム2」。今回、両事業の建設を担う中国国営の発電所建設大手、中国能源建設集団と設計・調達・建設(EPC)契約を結んだ。
同プロジェクトでは、いずれも二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)設備を備えたコンバインドサイクル発電所が計画されており、設置容量は各2ギガワット。2026年にシンプルサイクルモードで送電網に接続され、翌27年には本格稼働する予定だ。
サウジは60年にネットゼロを達成する目標を掲げている。この事業は老朽化した国内発電所の一部を置き換える形で進められ、従来の発電所と比較してCO2排出量を最大60%削減できるため、政府のエネルギー戦略に大きく貢献すると期待される。[環境ニュース]
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