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4党党首が討論番組出演 スナク氏に厳しい質問=選挙控え

7月4日に総選挙を控えた英国で20日、与党・保守党、最大野党・労働党、中道左派の自由民主党、スコットランド民族党(SNP)の4党の党首が、公共放送BBCの政治討論番組「クエスチョン・タイム」に出演した。BBCは選挙向けの特別企画として、イングランド北部ヨークのスタジオから2時間の生放送を実施。各党首はそれぞれ30分にわたり視聴者からの質問に答えた。

番組に出演したのは、保守党を率いるスナク首相、労働党のスターマー党首、自由民主党のデービー党首、SNPのスウィニー党首。中でも、スナク首相には厳しい質問が投げかけられた。

保守党を巡っては、候補者が選挙日程を巡る違法な賭博に携わった疑いで取り調べを受けていると報じられている。スナク氏はこれについて、「強い憤りを感じている」として関係者を党から追放すると述べたが、視聴者の共感は得られなかった。また、不法移民対策のためには欧州人権条約からの脱退も辞さない考えを示していることについても、懸念の声が上がっている。

一方、選挙での大勝が見込まれるスターマー氏は、公約に掲げる国民医療制度(NHS)の待ち時間解消に向けた措置や不法移民対策の実施を再度約束した。同氏はかつて、労働党内の反ユダヤ主義問題を巡って党員資格が停止されたコービン前党首を支持しており、このことに対する質問もあったが、無難に切り抜けている。

デービー氏に対しては、自由民主党の財政支出が労働党の5倍に上ることに対する質問が出たが、同氏は財源は確保できると断言。自由民主党は、医療保健と防衛、教育に2029年まで年間270億ポンド近くを投じる公約を掲げる。

スウィニー氏には、スコットランド独立に向けた住民投票を巡る質問が浴びせられた。同氏はスコットランド自治政府の首相でもあるが、住民投票はスコットランド議会で過半数の支持を得ていると説明。スコットランドが英国から独立し、欧州連合(EU)に再加盟すれば、さまざまな恩恵が得られると述べた。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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