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保守党、移民政策で強硬姿勢 ビザ発給件数に上限=総選挙公約

与党・保守党を率いるスナク首相は3日、7月4日の総選挙で保守党が勝利すれば、ビザ(査証)の年間発給件数に法的な上限を設ける方針を示した。世論調査による支持率で野党・労働党に大きく水をあけられる中、主な争点の一つである移民政策で強硬路線を打ち出すことで巻き返しを図る。

スナク氏は「移民の流入数を制限することで公共サービスを保護し、住宅不足を防ぐ」と強調。一方で、同時に高技能人材や国民医療制度(NHS)の医療従事者を確保することは可能と述べた。

英国では4月からビザの要件が厳格化された。就労ビザの申請に必要な最低年収が2万6,200ポンドから3万8,700ポンドに引き上げられたほか、学生ビザでは家族を帯同できなくなっている。また、5月には不法移民のルワンダ移送に向けた法案の成立に漕ぎつけたものの、こちらは実施には至っていない。労働党は選挙戦を制すれば、この計画を撤回する方針を示している。

英政府統計局(ONS)によると、2023年の移民の純流入数は68万5,000人だった。過去最高を記録した22年の72万4,000人からは減ったものの、19年と比べると3倍近くに上る。

■ブレグジット主導者が出馬

リフォームUK(旧ブレグジット党)の元党首ナイジェル・ファラージ氏は3日、総選挙への出馬を表明した。同氏は欧州連合(EU)離脱の旗振り役となった人物で、21年に同党のトップの座から退いたが、出馬を機に党首に復帰する。ファラージ氏はこれまで、米国の大統領選挙でトランプ氏を応援するために今回の選挙は出馬を見送る意向を示していた。

リフォームUKは最新の世論調査では、支持率11%で3位につけている。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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