中銀のドイツ連邦銀行は22日に発表した月報で、5月に国内のインフレ率が再び加速に転じ、今後数カ月はやや高い水準で推移するとの見通しを示した。賃金の上昇ペースが予想を上回り、サービス業の物価上昇圧力が強まっているためとしている。
労働協約で決まった賃金は手当や付加給付などを含めると、第1四半期(1~3月)に前年同期比6.2%上昇し、昨年第4四半期の3.6%から伸びが加速。一時金を除いても3%増と、前期を上回っている。このため連銀は、「基本的にディスインフレのプロセスには依然としてリスクがある」と述べ、サービス業に対する強い価格上昇圧力が長引くとみている。
ドイツの国内総生産(GDP)は第1四半期に前期比0.2%増えたが、連銀は第2四半期について、「再びわずかに拡大する可能性が高い」と指摘。個人消費とサービス業のさらなる回復が見込まれ、景気拡大が徐々にスピードを上げていくとの見方を示した。
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