ドイツ政府は16日、2024年の税収が9,503億ユーロになるとの見通しを発表した。昨年10月時点から482億ユーロ下方修正している。エネルギー高や輸出需要の不振、高金利を背景に、景気の低迷が続いていることが背景にある。
このうち連邦政府の税収は3,756億ユーロと、従来予想を56億ユーロ下回る見通し。州政府と地方自治体の税収も、それぞれ54億ユーロ、1億ユーロ下方修正した。23~27年の連邦政府の税収は、予想を416億ユーロ下回るとみる。
リントナー財務相は今回の見通しについて、「25年度連邦予算の策定に向けた現状確認となる」と指摘。「非現実的な望みを捨て、緊縮財政を進める必要がある」と訴えている。ロイター通信によると、各省庁の25年度の希望支出額の合計は、既に同相の提示額を約200億ユーロ超過している。加えて今回の見通しでは25年の連邦政府の税収が従来予想を110億ユーロ下回っている。
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