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国政与党・保守党、大敗 イングランド地方選=総選挙前に

英イングランドで2日に行われた統一地方選挙は、国政与党の保守党が大敗を喫した。107の自治体で合わせて約2,600議席が争われたが、保守党の獲得議席数は515議席と、最大野党・労働党の1,158議席の半分以下にとどまった。今回の選挙は来年1月までの実施が予定される総選挙の前哨戦と見なされており、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びてきた格好だ。BBC電子版などが報じた。

保守党は選挙前の989議席から議席を半減させただけでなく、104議席増と躍進した自由民主党の522議席にも及ばなかった。保守党が自由民主党に敗れるのは1996年の地方選以来で、メディアは保守党にとって「最悪の結果」となったと伝えている。

一方、無所属の候補は計228議席と93議席増えたほか、緑の党も74議席増の181議席を確保した。

今回の地方選では、ロンドンやマンチェスターを含む11の自治体で首長選挙が行われたが、こちらも労働党が10カ所で勝利を収めた。ロンドンでは現職のカーン市長が43.8%で勝利し、ロンドンでは史上初となる3選を果たしている。

労働党のスターマー党首は、今回の結果は「保守党政権にはうんざりという国民のメッセージだ」とコメント。一方、スナク首相は「残念だ」とした上で、「総選挙でも労働党が勝利すると決まったわけではない」と強調している。

保守党は2010年から単独または連立で政権の座を維持しているが、次回の総選挙では大敗が予想されている。3月に発表した春季予算案では減税を強調して支持者のつなぎ留めを図ったが、今回の統一地方選でこうした政策が効果を果たしていないことが証明されたようだ。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治

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