ロンドン・ヒースロー空港の入国審査官が、新たな勤務体系の導入に抗議するためのストライキに突入した。ストは5月3日午前7時(現地時間)まで続く予定だ。英国の公務員労組PCSによると、ターミナル2、3、4、5で勤務する300人以上がストに参加する。
PCSによると、今回、内務省が導入を決めた勤務体系では、障害を持つ職員や家族に要介護者のいる職員が特に影響を受け、約250人が失職するとしている。
同労組のフラン・ヒースコート書記長は、「先週協議をしたが、柔軟な姿勢を示さず失望している」と内務省の対応を批判した。その上で、「国境警備を担う献身的で経験豊富な職員は誰もストを決行したくはないが、雇用主の対応を目の当たりにして、選択肢は他になかった」と説明している。
空港の広報担当者は、ストの影響について「eゲートは通常通り稼働し、ほとんどの旅程には影響しない」としつつも、「一部では長蛇の列ができる可能性がある」と話した。
ヒースロー空港では、労働組合ユナイトに所属する従業員約800人が、5月7~13日にストを実施すると発表している。同空港を運営するヒースロー・エアポートが複数の事業の外部委託計画を進めていることに抗議するためで、同空港は今後数週間にわたり混乱が予想される。[労務]
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