ドイツ産業連盟(BDI)は22日、今年の鉱工業生産が、前年比1.5%減少するとの見通しを明らかにした。2023年の0.5%減から、落ち込みが加速するとみている。需要が大幅に低迷しており、回復は下半期(7~12月)になると予想している。
BDIのルスブルム会長は、世界最大級の見本市の一つ「ハノーバー・メッセ」の開幕にあたり記者会見をした。欧州経済について、「戦争やエネルギー価格の高騰、インフレによるコスト増加で大きな打撃を受け、回復には予想よりも大幅に時間がかかっている」と見解を語った。中でもドイツの回復が遅く、欧州の他国の足を引っ張っていると述べた。
ただルスブルム氏は、低迷は底を打ったとみている。さらなる安全保障上のリスクなどが発生しなければ、25年には、ドイツの経済成長や鉱工業生産、輸出事業はある程度安定するとの見方を示した。
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