• 印刷する

ブリティッシュボルトの敷地、米社が買収へ

米国の投資会社ブラックストーンは、破綻した英国の新興企業ブリティッシュボルト(Britishvolt)が工場建設を予定していた敷地を取得する方針だ。欧州最大規模のデータセンターを建設する計画で、地元自治体のノーザンバーランド・カウンティも、この提案を前向きに検討する姿勢を示している。同自治体が4月15日明らかにした。

対象となるのはイングランド北東部ブライス(Blyth)にある95ヘクタールの土地で、ブリティッシュボルトは電気自動車(EV)バッテリーのギガファクトリーを建設する計画だった。ブラックストーンはここに、最大100億ポンドを投じて巨大データセンターを建設する意向を示している。

データセンターの建設が実現すれば、1,600人超の直接雇用と2,700人超の間接雇用が創出される見通し。また、完成後にセンターを利用する企業が50億~100億ポンドを追加投資する可能性もある。

敷地の取引額は明らかになっていないが、自治体の資料によれば、地域開発に向けた最大1億1,000万ポンドの基金を設立する計画で、ブラックストーンはこれに資金を拠出する。同社はさらに、土地の代金として2,000万ポンドを支払うという。

ブリティッシュボルトは、この敷地に年産能力30ギガワット時のバッテリー工場を建設する方針だったが、資金繰りが悪化して2023年1月に破綻した。その後、複数の企業が計画の引き継ぎに名乗りを上げたものの、合意には至らなかった。

ブラックストーンと自治体の合意がまとまれば、英国の自動車産業が期待していたEVバッテリーの大規模な国内生産計画に終止符が打たれることになる。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 自動車・二輪車金融IT・通信マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英、13カ所に弾薬工場新設 20年ぶり大量生産=来年着工へ(11/20)

米エクソン、英工場閉鎖=400人超失職も(11/20)

インフレ率、10月は3.6%に減速(11/20)

英の純移民数、24年は34.5万人=改定値(11/20)

英中銀、銀行破綻時の預金補償上限引き上げ(11/20)

英競争当局、8社を調査 オンライン価格の透明性巡り(11/19)

英政府、定価超のチケット転売を禁止へ(11/19)

日立、英7自治体と提携=脱炭素やAI活用(11/19)

食品加工プレミア・フーズ、上半期は増益(11/19)

建設業生産、9月は0.2%増加(11/19)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン