ドイツのショルツ首相は、13日から4日間の日程で中国を訪問する。最終日の16日には北京で、習近平国家主席や李強首相と会談する予定。ショルツ氏の訪中は2022年11月以来で、経済面での脱中国依存を明確化した対中戦略策定後、初めて。ドイツ企業は中国市場における、より公平な競争条件を求めており、進展がみられるか注目が集まる。
ショルツ氏は14日に重慶市を訪れ、水素自動車を開発するドイツ企業の生産拠点を視察する。15日には上海市にある、ドイツ系プラスチックメーカーの拠点を訪問する予定。16日は習主席との首脳会談の他、「独中経済諮問委員会」の会合に李首相と出席する。訪中団に加わるドイツ企業のトップらと共に、両国の経済関係の改善や発展に向け、意見を交わすとみられる。
今回の中国訪問は、親中派と目されるウィッシング・デジタル・運輸相や、エズデミール食糧・農業相、レムケ環境・原子力安全・消費者保護相が同行する。ショルツ氏率いる代表団には、高級車大手BMWや鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ、製薬・化学バイエルの最高経営責任者(CEO)らが参加するとの報道がある。
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