シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は7日、英国の6~8月の国内総生産(GDP)が前の3カ月と比べて0.2%増加したとの推計を発表した。0.3%伸びた5~7月から減速したものの、2カ月連続でプラスを確保した。
分野別では、民間、公共のサービス業が前期比年率で共に1.3%伸びたのに対し、鉱工業は0.4%のマイナス。建設業と農業もそれぞれ6.1%減、4.8%減と大幅に落ち込んでいる。
NIESRは英国経済が拡大を続けると予想するものの、大幅なマイナス成長から脱するためにはより高い成長率が必要だとしている。また、ユーロ圏債務危機の深刻化など経済見通しに対する顕著な下揺れリスクは依然として続くとみている。
NIESRは政府統計局(ONS)の公式発表に先立って成長率を推計・公表している。これまで、四半期ベースの数値ではONSと0.1~0.2ポイントの誤差で一致しているという。
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