英国のテリーザ・メイ元首相(67)は8日、今年後半に予定される次期総選挙に出馬せず、今期限りで議員を引退すると発表した。今後は慈善活動に注力する。メイ氏は2016年にキャメロン首相(当時)の後を継ぎ、英国史上2人目の女性首相として就任。欧州連合(EU)離脱の行き詰まりを打破できず、19年に引責辞任していた。
メイ氏は声明で、「熟慮を重ねた結果、有権者にとって価値のある議員としての仕事をこれ以上できないと自覚した」と引退理由を説明。今後は、現代奴隷や人身売買対策などの活動に注力する方針だ。
メイ氏は16年7月に首相就任後、それまで前例のないEU離脱の実現を託された。しかし、19年3月末の期限までに離脱を実現できず。その後もブレグジット方針をまとめきれず、同7月に辞任していた。
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